2023.07.23
*お気に入りのトートバックと”経年変化”のこと*
みなさんこんにちは!
インテリアコーディネーターの伊藤です☺️
今回は、お気に入りのトートバックに絡めて、
”経年変化”について、少しお話しさせていただけたらと思います🌿
*
こちらは友人が誕生日にプレゼントしてくれた、お気に入りのトートバックです。
モリスのピンパーネルの表地にカーキの裏地、キャメル色の合皮で縁取られた、
全アイテム友人セレクト&友人縫製のお品物。
さすが、私の好きのツボをしっかりと把握されていることがわかる組み合わせ🙌
見た瞬間、ひと目で気に入り、これは確実にヘビロテすることになると思いました。
そして同時に一瞬思ってしまったことがあります。
酷使するが故に、
”パイピングのところはそのうちきっとひび割れてきてしまうだろうなぁ…”と。
合皮は”経年劣化”ともいわれる変化が素材の特性上どうしても起きてしまいます。
トートバックを捨てなければいけないタイミングを「寿命」と表現するとしたら、
”合皮が部分的に使われている=寿命が短くなる”と、私は思ったわけですね。
けれど、今回のトートバックについていえば、
”ぜったいキャメル色の合皮のパイピングがされている方が可愛い!”
仮に製作段階でパイピングを追加するかどうかを訊かれたとして、
やはり一瞬は迷いはしても、こだわりを詰め込むことを選んでしまうと思います。
少しでも、素敵な状態で長く使うことができるよう、
重たすぎる物はいれないようにし、レザーローションなどでメンテナンスを頑張りたいと思います🌼
*
【好きなもの・こだわりたいポイント】の”経年変化”を知るということは、
家づくりをする上でも、とても大切な姿勢になります。
”どういった変化をしていくのか”はそれぞれ異なります。
さらに、その変化を”どのように捉えるか”も人それぞれ異なります。
家づくりで使用する建材は、
異なるお好み・価値感に合わせて、さまざまな商品がございます。
たとえば、2種類の床材を例に、ざっと挙げただけでもこんなに違います💡
【シートフローリング】
・手をかけずきれいな状態を維持したい方におすすめ。
・無垢材を使用した床材に比べると、傷や汚れに強くメンテナンフリーのものがあります。
・表面のシートは印刷なので、よく見ると同じパターンの繰り返しになっています。
・表面のシート層を超える傷がついてしまった場合、基材である合板が見えてきます。
・傷がついた場合はクレヨン型の補修キットなどでDIYすると気になりづらいです。
【無垢フローリング】
・「木」が好きで、変化を楽しむことができる人におすすめ。
・オイル塗装やソープフィニッシュなど木肌の温もりや足触りを楽しめる仕上げ方があります。
・好みのオイルやワックスで手入れをすることができます。
・フロア1枚、1枚が異なる木目になります。
・傷がつきます。水や汚れが染み込むことがあります。
・反ったり、ひび割れたり、節が抜けたり、縮んだり、色が変わったり、暮らした年月にあわせてどんどん変わっていきます。
*
ちなみに。
私は、無垢材ですと、メープル材やカバ材の木目や色味が好きです。
ただ、日焼け後の色味はそこまで好みではないのです。
日焼け後の変化も含めると、オーク材やウォルナット材が好きの上位に上がってきます。
こういった場合、家で使用する床材をどう選ぶのか?
①日焼けを防ぐUV塗装がされたメープル・カバのフロア材を選択する。
②経年変化が楽しみと思える、オークやウォルナットのフロア材を選択する。
予算との比較もしなければなりませんが、例えば、こんな選択肢からかな、と思います。
*
”何が好きか”
”経年変化を楽しめるか”
”どんな風に暮らしていきたいか”
みなさまにとって大切なお家のこと。
住んでから後悔することないよう、
大変ですが、ぜひ一度、悩んでいただきたいポイントです💡
どう比較すればいいのかわからない場合や、
そもそもどんなものがあるのかわからない場合など、
家づくりに関することでしたら、お気軽に石山工務店スタッフにお尋ねくださいね!
みなさんにとってすてきな家づくりになりますように🌱
以上、伊藤でした!